【寄島で行われるメインの漁法】「底引き網漁」と「牡蠣養殖」の方法
寄島では、主に「底引き網漁」と「牡蠣の養殖」を行っています。
底引き網漁
袋状の大きな網を海底まで入れて、船で引っ張りながら魚を獲る漁法です。
豊富な種類の魚を獲ることができます。
[獲れる主な魚]
(春)シャコ
(夏)ハモ・コチ・マダイ
(秋冬)ガザミ
牡蠣養殖
寄島では、身がぷりぷりで濃厚な味わいの「寄島かき」を養殖しています。
実は、「牡蠣の養殖」の方法はユニークで奥が深いものです。牡蠣の幼生(赤ちゃん)を海の中から採取するのに、「ホタテ貝」を使います。そして「牡蠣の育成」では、海の潮の流れを利用して、牡蠣にいっぱいエサを与えたり、同時に牡蠣を立派に鍛えたりして、おいしい「寄島かき」へと育てます。
「牡蠣養殖」方法についての詳しい説明は、下記のページをご覧ください。
【寄島で行われる他の漁法】魚の種類に合わせた5つの漁法
寄島では、「底引き網漁」と「牡蠣養殖」以外にも、(頻度としては少ないですが)魚の種類に合わせた漁法も行っています。
小型定置網
通称「つぼ網」と呼ばれ、丘から竹を立てていき網を付け泳いできた魚が袋網に追い込まれていく漁法。 この網の形を上から見るとつぼの形に見える為、「つぼ網」と呼ばれています。
[獲れる主な魚]ままかり・コハダ・コノシロなど、瀬戸内海特有の小魚
さわら流網漁法
4/20~6/30に解禁となる鰆(さわら)を高さ約20m長さ約700mのテグスでできた網を使って漁獲する漁法です。 春の魚として有名な鰆ですが、9/20~11/30秋には秋鰆の方が脂の乗りがよく、身が締まり美味と言われています。 10月の秋祭りには岡山特産の「ばら寿司」(祭り寿司)欠かせない魚となってます。
[獲れる主な魚]さわら
まながつお流網漁法
6/11~9/10が解禁となる、瀬戸内の高級魚として有名なまながつお。高さ約25m長さ約500mのテグスでできた網を使い、潮で流し漁獲する漁法です。 近年は中国への輸出が増え、国内では入手しにくい貴重な魚となっています。
[獲れる主な魚]まながつお
げたさし網漁法
5~7月、高さ約80cm長さ約1500m海底に固定し、回遊してきたげたを漁獲する漁法です。 漁獲時期は5~7月まで岡山を代表する魚のげた(赤舌平目)はどんな料理にもアレンジができ、寄島では鮮度がいいので皮付きのまま食すこともあります。
[獲れる主な魚]げた
あなごかご漁法
約1mの筒状のプラスチックの穴に、サンマ・イワシ・カキなどのエサを入れ、100個縄に括り沈め漁獲する漁法です。 4~11月末、旬は6~7月寄島のあなごは泥質による漁場と豊富な餌により甘みが強く濃厚な味わいです。
[獲れる主な魚]あなご